わたしの領解

つながり/生死

【浄土真宗の教え】

 つながり

苦しみ悩むは 誰のせい
苦しみ悩むは 自分のせい
ならばあきらめつきますか
いつまでたっても あきらめつかぬ

つかぬあきらめ どうしよう
他人のせいにしときましょうか
そうすりゃ一時 溜飲下がる
だけどそれは嘘だから
ずっと嘘では生きられません

ならば 自分を責めますか
責めても責めても 解決つかぬ
悩み苦しみ増すばかり

無心になるのはどうでしょう
無心になるのはほんの一瞬
すぐに心は散らばって
悩みをつかんで集まります

ならば心を鬼にしようか
私は鬼のようではあるけれど
鬼そのものには成り切れません

心を仏にあずけましょうか
あずけたつもりでまた悩む
悩みは次々わいてきます
悩まぬ人は一人もいない
いない人にはなれません

悩みを抱いて歩みましょう
少し笑顔で歩きましょう
みんな笑顔でつながって
みんな悩みで解りあう

悩みが宝 悩みが覚り
悩まぬ人は覚りが浅い
浅い覚りもいいけれど
深い悩みを宝に転じ
全ての人とつながろう
悩み苦しむ全ての人と

 生死

生きた果てに死するんじゃないよ
生きることが死すること
今が生き時
今が死に時
人生の大きな構図は大きにまかせ
私自身は今ここで
全身全霊生きるだけ

煩悩具足が五濁の世渡り
悪世にのまれて七転八倒
生死の迷いに大いに泣いて
もがき苦しむその中で
自力の殻にひびが入り
南無阿弥陀仏の命が入る

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[釋信水]

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