還浄された御門徒様の学び跡


聞法ノート 第三集 11

七高僧の教え

【浄土真宗の教え】

 七高僧の教え

 正信偈は帰敬偈・依経段につづいて、依釈段と呼ばれる七高僧のお徳を讃嘆された偈頌にうつります。
 わたしたちはいまお釈迦さまがこの世にお出ましになったのは、唯ひとえに阿弥陀如来の大悲の本願をお説きになるためであることを明かにされて行かれた諸菩薩・先師・善知識の教えに遇わさせていただいている。それは大乗仏教流伝の壮大な歴史であるかもしれないが、歴史・国・民族・人種・人智を超越した普遍の真理・法・仏法・正法、慈悲のひかりの耀[かがや]きなのである。
 それは釈尊出世の本懐は正に「正法は仏法・仏法はこれ念仏なり」と阿弥陀仏のご本願を明らかにされた七高僧のおかげであり、親鸞聖人九十年のご苦労のおかげなのである。まことに如来大悲・師主知識の恩徳を知り、粉骨砕身・報恩謝徳すべき仏恩なのである。

印度西天之論家 中夏日域之高僧
顕大聖興世正意 明如来本誓応機

現代語訳
* 印度の菩薩(龍樹菩薩・天親菩薩)や中国と日本の高僧がた(曇鸞大師・道綽禅師・善導大師・源信和尚・源空上人)が、釈尊がこの世に出られた本意をあらわし、阿弥陀仏の本願はわたしたちのために建てられたことを明かにされた。
意訳「しんじんのうた」
* 七高僧は ねんごろに 釈迦のみこころ あらわして
弥陀の誓いの 正機をば われらにありと あかします

五濁悪世の衆生の 選択本願信ずれば
不可称不可説不可思議の 功徳は行者の身にみてり

高僧和讃結讃(一一八)

天竺  龍樹菩薩 天親菩薩 
震旦  曇鸞和尚 道綽禅師 善導禅師
和朝  源空和尚 源空聖人

以上七人

聖徳太子 敏達天皇元年
     正月一日誕生したまう

仏滅後壱千五百二十一年に当れり

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[釈勝榮/門徒推進委員]


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