平成アーカイブス 【仏教Q&A】
以前 他サイトでお答えしていた内容をここに再掲載します
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仏前結婚式の場合、衣装は和装洋装の中から選べるのでしょうか?
指輪の交換の代わりに数珠を交換すると聞いたのですが、指輪の交換はできますか?
宗派が違っても結婚式は挙げて下さるのでしょうか?
私たちの宗派「浄土真宗本願寺派」の規範に添ってお応えさせていただきます。
衣装に関して、和装洋装の規定はありません。それぞれご希望の衣装に身を包んで下さい。
指輪の交換につきましては、[仏前結婚式式次第] の14、15に書きましたように、記念念珠授与の後、指輪交換も式次第に入っております。
「宗派」の問題ですが、特に新郎と新婦の「宗旨」まで違っている場合、これはよく話し合って決定して下さい。江戸時代と違いまして、新郎側の家の宗旨宗派を強制する制度はありませんので、新たな家庭生活をどういう価値観を中心に成り立たせていくのか、二人で選択していけば良いのです。その際、互いの家庭の宗旨宗派をよく学び、肯きあえたら受け継いでいけば良いし、どうしても他の宗旨に心動かされるようでしたら、その宗旨を新たな家庭の宗旨とすれば良いでしょう。結婚式というのは、いわばそれを宣言する儀式なのです。
そうした意向をその宗旨の僧侶に伝えれば、快く結婚式をとり行って下さると思いますが、特に別院では華やかに式が進行できるよう準備が整えられています。
※ 注:「宗旨」は基本的な教えのちがいによる区分。「宗派」は組織のちがいによる区分。例えば「浄土真宗」とか「曹洞宗」「真言宗」などは宗旨、「本願寺派」や「大谷派」「高田派」「仏光寺派」などは宗派のちがいです。
([真宗教団各宗派の分れた理由]参照)