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仏前結婚式式次第
仏前結婚式を華やかに取り行なうために
浄土の風だより【仏教資料集】
仏前結婚式の普及のため、以下に式次第の一例を掲載します。
◆ 仏前結婚式の基本的な流れ
仏前結婚式の基本的な流れを紹介します。
まず最初に示しましたのは、「指輪交換」「式杯」あり、役配3名が携わる場合の一例です。
仏前結婚式 式次第 (一例)
◎ 準備、点検
- 司婚者(導師)
- 装束をあらためる
式次第を説明し打ち合わせをする
「司婚・誓いの言葉」に署名の確認
- 式場係1(音響)
- 装束をあらためる
記念念珠と「司婚・誓いの言葉」、
指輪を広蓋へのせて前卓上に供える
「表白文」を向卓上に供える
内陣に点燭し香炉の炭火を確かめる
音響機器の点検 (もしくは楽人に入堂を促す)
- 式場係2(アナウンス)
- 装束をあらためる
式場の席次を点検する
焼香卓三面を用意し、炭火に点火する
- 新郎新婦
- 装束をあらためる
念珠と「誓いの言葉」所持を確かめる
- 仲人・父母
- 装束をあらためる
新郎新婦の衣装を点検する
1、行事鐘
- 式場係1(音響)
- 行事鐘を打つ
- 式場係2(アナウンス)
- 親族来賓を式場に案内する
2、親族来賓着座
開式前に親族来賓は着座する
3、開式の言葉
- 式場係2(アナウンス)
- 行事鐘が終わったらアナウンス
"只今より、○○様・○○様の仏前結婚式を執り行います。新郎・新婦の入堂でございます"
4、楽
- 式場係1(音響)
- 雅楽1 スイッチON
5、新郎新婦着座
- 式場係2(アナウンス)
- 新郎新婦を式場へ案内する
(正面に新郎・新婦到着後)"新郎・新婦はご着席下さい"
- 新郎新婦
- 式場係の案内で入場 着座する
- 仲人・父母
- 仲人が先導し、新郎新婦、父母の順で入場 着座する
6、司婚者登礼盤
- 司婚者(導師)
- 入堂し登礼盤を行う
- 式場係1(音響)
- 司婚者にあわせて本尊に合掌・礼拝する
- 式場係2(アナウンス)
- 司婚者にあわせてアナウンス
"合掌・礼拝"
- 新郎新婦
- 司婚者にあわせて本尊に合掌・礼拝する
- 仲人・父母
- 司婚者にあわせて本尊に合掌・礼拝する
7、止楽
- 式場係1(音響)
- スイッチOFF(FO)
8、勤行
- 司婚者(導師)
- 至心礼・表白・本願成就文・念仏・回向句を読誦する
- 式場係1(音響)
- 本願成就文・念仏・回向句を読誦する
- 式場係2(アナウンス)
- 本願成就文・念仏・回向句を読誦する
- 新郎新婦
- 本願成就文・念仏・回向句を読誦する
- 仲人・父母
- 本願成就文・念仏・回向句を読誦する
9、楽
- 式場係1(音響)
- 雅楽2 スイッチON
10、司婚者降礼盤
- 司婚者(導師)
- 降礼盤の後、記念念珠と「司婚・誓いの言葉」をおさめた広蓋を持って、へのせて司婚席へ着く
11、止楽
- 式場係1(音響)
- スイッチOFF(FO)
- 式場係2(アナウンス)
- "新郎新婦はご起立ください"
- 新郎新婦
- 起立する
12、司婚・誓いの言葉
- 司婚者(導師)
- 新郎新婦に向かって「司婚・誓いの言葉」の前文を読み、新郎新婦に誓いの言葉を促し、その後、後文を読み終えて、広蓋へおさめる
- 式場係2(アナウンス)
- 司婚者が席に着いた時アナウンス
"誓いの言葉"
- 新郎新婦
- 司婚者の指示によって「誓いの言葉」を読み、司婚者が後文を読み終えたら「誓いの言葉」を手元におさめる
13、楽
- 式場係1(音響)
- 雅楽3 スイッチON
14、記念念珠授与
- 式場係2(アナウンス)
- 楽が始まったらアナウンス
"念珠授与"
- 司婚者(導師)
- 記念念珠を授与する
- 新郎新婦
- 所持していた念珠を、仲人にあずけ、記念念珠を拝受する
- 仲人・父母
- 仲人は、新郎新婦から所持していた念珠をあずかる
15、指輪交換 (希望者のみ)
- 司婚者(導師)
- 交換し終わったら「司婚・誓いの言葉」をおさめた広蓋を持って控席に着く
- 式場係2(アナウンス)
- "指輪交換"
- 新郎新婦
- 指輪を互いにはめあう
16、新郎新婦焼香
- 式場係1(音響)
- 焼香盆を正面へ運ぶ
- 式場係2(アナウンス)
- 司婚者が控席に着席した後アナウンス
"新郎・新婦焼香"
- 新郎新婦
- 新郎・新婦の順で焼香をし、そろって合掌礼拝
- 仲人・父母
- 仲人(女)は、新婦焼香の時、衣装の世話をする
17、仲人焼香
- 式場係2(アナウンス)
- 新郎新婦が復座したときアナウンス
"仲人焼香"
- 仲人・父母
- 焼香し、そろって合掌礼拝
18、親族代表焼香
- 式場係2(アナウンス)
- 仲人が復座したときアナウンス
"親族代表焼香"
- 仲人・父母
- 両家の親族代表は、そろって左右の焼香卓へ進み出て焼香し、そろって合掌礼拝する
19、止楽
- 式場係1(音響)
- スイッチOFF(FO)
20、司婚者祝辞
- 式場係2(アナウンス)
- 親族代表焼香が終わってアナウンス
"司婚者より御祝いの言葉(法話)をいただきます"
- 司婚者(導師)
- 祝辞を述べる
21、讃歌
- 式場係2(アナウンス)
- 法話が終わったらアナウンス
"○○を歌います。皆様斉唱をお願いします"
- 司婚者(導師)
- 斉唱
- 式場係1(音響)
- 斉唱
- 新郎新婦
- 斉唱
- 仲人・父母
- 斉唱
22、合掌 礼拝
- 司婚者(導師)
- 合掌礼拝する
- 式場係1(音響)
- 司婚者にあわせて合掌礼拝する
- 式場係2(アナウンス)
- 司婚者にあわせて
"合掌・礼拝"
- 新郎新婦
- 司婚者にあわせて合掌礼拝する
- 仲人・父母
- 司婚者にあわせて合掌礼拝する
23、司婚者退出
- 式場係2(アナウンス)
- "司婚者の退出です"
- 式場係1(音響)
- 雅楽4 スイッチON
- 司婚者(導師)
- 外陣中尊から後門へ
24、新郎新婦式杯(希望者のみ)
- 式場係2(アナウンス)
- 式杯の用意ができたらアナウンス
"新郎・新婦の式杯です。新郎・新婦はご起立下さい"
- 新郎新婦
- アナウンスにあわせて起立する
酌人(できたら少年と少女の雄蝶雌蝶)から注がれた酒を飲む
新婦→新郎→新婦
(木杯三ツ重を使用)
25、参列者式杯 (希望者のみ)
- 式場係2(アナウンス)
-
"続きまして、参列者(ご親族)の皆様の式杯を行います。新郎・新婦は、親族席へお座り下さい"
酒を注ぎおわったら
"皆様、それぞれ杯をお持ち下さい"
(御祝いコメント)<元気よく>
"乾杯"
"○○様・○○様、ご結婚おめでとうございます"
- 新郎新婦
- 親族席へ戻り、雄蝶雌蝶から酒を注いでもらう
アナウンスにあわせて乾杯する
- 仲人・父母
- 雄蝶雌蝶から酒を注いでもらう
アナウンスにあわせて乾杯する
26、親族紹介
- 式場係1(音響)
- BGM OFF(FO)
- 式場係2(アナウンス)
- "それでは、両家の親族紹介に移せていただきます。新郎側よりお願いいたします"
マイクを両家に
- 仲人・父母
- それぞれ紹介
27、閉式の言葉
- 式場係2(アナウンス)
-
- "有り難うございました。以上をもちまして、○○様・○○様の結婚式を終了致します"
28、合掌礼拝
- 式場係1(音響)
- 合掌礼拝する
- 式場係2(アナウンス)
- "一同合掌 礼拝"
- 新郎新婦
- 合掌礼拝する
- 仲人・父母
- 合掌礼拝する
29、新郎・新婦退出
- 式場係1(音響)
- 雅楽5 スイッチON
- 式場係2(アナウンス)
- "新郎・新婦の退出でございます"
- 新郎新婦
- アナウンスにあわせて退出
以上
|
◆ 係用式次第
式の係りになっている人たちのために、あらかじめ「係用式次第」を作成し配布しておくと良いでしょう。
以下は「指輪交換」あり、「式杯」なし。役配5名が携わる場合の一例です。
仏前結婚式 係用式次第 (一例)
□□□□・□□□□ 結婚式
|
---|
- 1)日時・場所
- ・□□年□月□日(□) □時□分〜□時□分
・□□寺本堂において
|
- 2)式次第
-
- 参列者入堂着席
- 行事鐘
- 開式の言葉
- 楽
- 新郎新婦入堂着席
- 司婚者入堂
- 司婚者登礼盤
- 止楽
- 一同合掌礼拝
- 勤行
(至心礼・表白・讃仏偈・短念仏・回向)
- 楽
- 司婚者降礼盤
- 止楽
- 司婚・誓いの言葉
- 楽
- 記念念珠授与
- 指輪交換
- 新郎新婦焼香
- 止楽
- 司婚者祝辞
- 閉式の言葉
- 一同合掌礼拝
- 楽
- 司婚者退堂
- 止楽
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
- 親族紹介(以下BGM)
- 新郎新婦退堂
- 参列者退堂(BGM止)
|
- 3)参列者(総計□□名) プラス新郎新婦
- 新郎側―両親、兄弟、友人 他 (計□□名)
新婦側―両親、姉妹、友人 他 (計□□名)
- 4)役配……できれば開式1時間前にご来寺ください
- 司婚者―(□□寺)□□□□様
司会者― □□□□様
式場係― □□□□【係A】様、 □□□□【係B】様、 □□□□【係C】様
* 式後、披露宴会場までのタクシーを2台ご用意しています。分乗して会場に向かってください。
装束等は、会場のクロークにお預けください。
- 5)装束(冬衣体)・服装
- 新 郎―正装第一種(色衣、五条、切袴)
新 婦―和服(白無垢)
司婚者―正装第一種(色衣、五条、切袴)
式場係―僧侶は正装第二種(黒衣、五条:結衆用、切袴)
参列者―僧侶は布袍、輪袈裟。他は、和服または洋服の礼装とし、念珠を持参。門信徒は、門徒式章をかけること
- 6)内陣の荘厳・外陣の準備
- 内陣の荘厳―「法式規範」「龍谷勤行要集」・仏婦「仏前結婚式」参照…住職担当
(前卓は五具足、礼盤あり、蝋燭は金色)
外陣の準備―椅子席、仏婦「仏前結婚式」参照
- 7)控室等部屋割り
- ご寺院方―本館1階座敷 新婦―本館2階茶室
□□家―新館2階食堂 □□家―本館2階書院
- 8)準備する物
- 表白文、司婚の言葉、記念念珠、結婚指輪、楽・BGM用CD、
司婚者用机、司会者用机、式盆を載せる机
席名札、式盆(司婚の言葉・記念念珠・指輪を載せる)、
新郎新婦焼香用の香炉・香盒・立礼用焼香卓、式場係用椅子、
参列者用机と椅子、椅子席用毛氈、新郎新婦入堂用毛氈、
参列者用式次第(含讃仏偈偈文)、係用式次第(この文書)
- 9)式の流れ
- *BGM…開式約20分前より行事鐘直前までと、26.「親族紹介」以降【係:A】
*すべての「楽」「止楽」の手配【係A】
*内陣お荘厳【住職】
*新郎新婦焼香準備【係B】
以上、係用式次第
係用式次第(詳細)
- 1.参列者入堂着席(開式10分前)
- 2.行事鐘(開式5分前)【係B】
- 3.開式の言葉
- 司会者「ただいまより、□□□□さんと□□□□さんの結婚式をはじめます。新郎新婦の入堂です」
- 4.楽…上記司会者の言葉の直後より
- 5.新郎新婦入堂着席
- *新郎新婦は外陣後方の廊下で待機。
司会者「…入堂です」で【係C】障子を開け、新郎新婦は揃って一礼後、進む(【係C】が障子をしめる)。
二人は新郎新婦席に立ち、揃って尊前に一礼(この直後【係B・係C】は椅子を出す)して着席
新婦の入堂には、介添人の補助(以下、新婦の移動の際すべてに介添)
*二人が着席したら、楽の音を小さく【係A】
- 6.司婚者入堂
- 司会者「司婚者入堂」…新郎新婦が着席し、楽の音が小さくなったら
*司会者の言葉の後すぐ、楽の音を大きく【係A】
*司婚者は後堂より入堂
- 7.司婚者登礼盤
- 8.止楽…司婚者が焼香したら
- 9.一同合掌礼拝
- 司会者「ご一同様、合掌・礼拝」(司婚者に合わせて)
- 10.勤行
- 磬二音/至心礼/一音/表白/一音/
讃仏偈/一音/短念仏/一音/回向/二音
司会者(合掌礼拝後)「勤行。皆様、お手元のしおりをご覧になってご一緒にお勤めください」
司婚者は経本を頂き、はじめの二音
*【係B・係C】は控席にて勤行
- 11.楽…おわりの二音後
- 12.司婚者降礼盤
- *降礼盤後、司婚者席に移動(内陣から直接外陣に)
- 13.止楽…式盆が焼香卓に運ばれたら
- *司婚者が司婚者席に移動したら、【係C】は式盆を司婚者用机に運ぶ
- 14.司婚・誓いの言葉
- 司会者「司婚・誓いの言葉。新郎新婦はご起立ください」
*司婚者は「司婚の言葉」を奉読し、新郎新婦は司婚者の求めに応じて「誓います」または、「(うなずく)」
- 15.楽…奉読後(司婚者が自分の名を言ったら)
- 16.記念念珠授与
- 司会者「記念念珠授与」
*新郎は手持ちの念珠を司婚者に預け(司婚者はその念珠を式盆に入れる)、記念念珠を受取る
次に、新婦も同様に手持ちの念珠を司婚者に預け、記念念珠を受取る
- 17.指輪交換
- 司会者「指輪交換」
*司婚者が指輪のケースを差し出すので、まず新郎が新婦に、次に新婦が新郎にそれぞれの指輪をはめる
*指輪交換が終わったら、司婚者は控席に移動
*【係C】は式盆を片付ける。
*【係B】は焼香卓を新郎新婦の前に置く
- 18.新郎新婦焼香
- 司会者「新郎新婦焼香」
*新郎新婦の順で焼香し(香盒のフタは新郎が開け、新婦が閉める)、二人揃って合掌礼拝
- 19.止楽…二人の礼拝後
- 20.司婚者祝辞
- 司会者「新郎新婦はご着席ください。司婚者よりご祝辞をいただきます」
*司婚者は司婚者席に進み、祝辞。終わったら控席にもどる
<祝辞後、新郎新婦は司婚者に対して一礼>
- 21.閉式の言葉
- 22.一同合掌礼拝
- 司会者(司婚者が控席にもどったら)「以上で、□□□□さんと□□さんの結婚式を終了します。ご一同様、合掌・礼拝」
- 23.楽…合掌礼拝後
- 24.司婚者退堂
- 司会者「司婚者退堂」
*司婚者は内陣を通り、後門より退堂
- 25.止楽…司婚者が後門を出たら
- ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
○ BGM…25.「止楽」に引きつづき【係A】
- 26.親族紹介
- 司会者(BGMが始まったら)「新郎新婦は親族の方に向き直ってください」
司会者「代表者より親族の紹介をしていただきます。新郎側からお願いします」">
(新郎側が終わったら)「つづいて新婦側お願いします」
- 27.新郎新婦退堂
- 司会者「新郎新婦退堂」
*司会者の「新郎新婦退堂」が終わったら、新郎新婦は揃って起立。尊前に向き一礼し、もう一度内側を向いて、二人揃って前進。退堂時に二人揃って一礼
*新郎新婦が退堂したら、式場係も退堂
- 28.参列者退堂
- 司会者「以上ですべて終了しました。参列者の方は控室にお戻りください」
○ BGM止…参列者が退堂したら【係A】
|
これらは一例であって、他にも様々な式次第があります。またオリジナルの式次第を作成しても面白いでしょう。その際も、如来の願いに添い、習俗や日柄などにとらわれず、列席者全員がこころ和やかに二人の門出を祝う式にしたいものです。
◆ 参考資料
仏教徒が結婚式を他宗教で行うのは、はなはだ矛盾しています。ご縁のお寺やホテルで仏前結婚式を挙げるようにして下さい。
また各自が宗教意識をしっかりと持ち、習俗に流されず、仏滅等の日柄など迷信を打破し、自らの信念のもと新しい家庭を築く第一歩としていって下さい。
岡崎諒観著「仏事の心得 その3」には仏前結婚式を挙げる意義について、以下のように諭されています。
一樹の陰に宿り、一河の流れを汲むさえ
浅からぬえにしがあればといわれております。
この世に生を受け、数多い人びとの中で、
妻とよび夫とよぶ間柄となることは、
格別に深い因縁があればこそであります。
まして、人生の門出を飾る結婚式を、仏祖の前で誓うことは、
まことに意義が深いといわなければなりません。
ことに仏教徒は、家庭においても、
お内仏を中心とした生活を送るわけですから、
何事でも仏祖のご照覧を仰ぐねきでありましょう。
この意味からも、仏前結婚式は、
まことに意義あることとお勧めいたします。
この式典は、手次のお寺の本堂か、あるいは自宅の内仏の前、
または公民館、公会堂などで行なわれます。
ご住職とよく話合って、ぜひ仏式によって行なわれるべきでありまして、
便利や都合などの理由で、自分の宗教以外の式によるなどは、
思いもよらぬことであります。
また式中、「表白文」(8、勤行 のところ)を司婚者が読み上げるのですが、
その内容からも結婚式の意義というものが見出せます。
敬って
阿弥陀如来の尊前に
申し上げます
深く思いを致しますと
如来は私どもを救うために
尊いご本願を起したまい
その真実をみ名にあらわして
つねに照らし護り給うてあります
私どもは幸いにして
宗祖親鸞聖人のお導きにより
浄土真宗のおみのりを聞き
念仏に生かされる身とならせていただきました
喜びこれに過ぎるものはなく
いよいよ報謝のまことを
尽くさなければなりません
本日仏祖の御前において
新郎○○○○氏
新婦○○○○さん
の結婚の式をあげ
両人は希望に満ちて
新しい人生の門出をすることとなりました
思いますのに
生をこの世に受けて
数多い人の中から
長く夫婦のちぎりを結ぶことは
宿世の因縁
まことに浅からざるものがあります
それにつけても
人生の行路は
決して平安な道ばかりでなく
山あり谷あり
苦難の多い旅路でありますが
常に今日の感激を忘れることなく
如来の大悲を仰ぎ
聖人のみ跡を慕い
終生仲むつまじく助け合って
念仏に恵まれたうるわしい家庭をつくり
世のため人のためにと
報恩感謝の生活をおくるよう切望します
ここに
仏祖のめぐみを仰いで
司婚者○○○○
謹んで申し上げます。
同・「仏事の心得」より
以上
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なおこのページの内容は、以前 [YBA_Tokai](※現在は閉鎖)に掲載していた文章を、自坊の当サイトにアップし直したものです。
浄土の風だより(浄風山吹上寺 広報サイト)