私は炭酸系飲料が大好きである。
ワインもシャンパンなどスパークニング・ワインが好きだし、ジュースも炭酸入りが大好き。焼酎やウィスキーも炭酸で割ってこそハイになる。ついでにラムネ菓子まで好きとくれば、ドライアイス以外は炭酸系は何でも口に入れる体質としか言いようがない。
しかしコーラはじめ炭酸入りジュースというのは、炭酸の苦味というか辛味を押さえるため、普通のジュース以上に糖分が多いと聞く。糖分の過剰摂取は太る原因とも糖尿病の原因ともなるので、好物といえどもやたらに飲むわけにはいかない。そこで試行錯誤の末、炭酸のみをストレートで飲むことにした。そう、糖分抜きのあの炭酸水オンリーを飲むのである。
こう言うと怪訝な顔をされそうだが、慣れてみるとこれが案外美味しい。炭酸の圧力も糖分入りのジュースより強く、炭酸好きの私には嬉しい限りである。またメーカーによって味が全く違うということも驚きの発見だった。炭酸水に味の違いなどあるのかと聞かれそうだが、泡の立ち方や舌触りが全く違う。他に味がないだけに、その差は歴然と口に響く。最近は炭酸水愛好家も徐々に増えてきたようだ。
ということで、しばらく炭酸のかもし出す妙味に浸り切っていたのだが、ある時体重計に乗ってみて驚いた。体重は増えているし、血液検査も結果が良くなかった。不思議に思い、つらつら考えてみたのだが、ようやく原因らしきものを見つけることができた。
炭酸は当然辛口である。これは食事前に飲む辛口の酒と同様に食欲を増すはたらきがある。炭酸水そのものにはカロリーは無いが、飲んだ後は食欲が増大し、おのずと体重その他の値も増大する結果となるのだろう。
生活習慣病対策は一筋縄ではいかない。
[Tetsubuta]