平成アーカイブス <旧コラムや本・映画の感想など>
以前 他サイトに掲載していた内容です
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実は息子たちが音楽会でL・モーツアルト(かのアマディウス・モーツアルトの父)が作曲した『おもちゃのシンフォニー』という曲を演奏することになったのだが、<おもちゃのラッパ>を、どのラッパで吹いたらいいか中々決まらず、色々試す中で妻がふと思いついたのが、<豆腐屋の“パァー フゥー”がいい>というアイデアだった。
そこでさっそく豆腐屋に問い合わすと、新品は結構高額だったので、廃業した店から中古を買う事にしたのだった。「譲りますよ」というのを「只でもらう訳には・・・」ということで、申し訳程度のお金を渡し、吹かせてもらうと、結構大きい音がする。<これで決りだな>と思い、勇んで持参していったのだった。
ところが、なんと「音が低すぎる」ということでボツになってしまった。「こっちは“パァー フゥー”の“パァー”だったみたい。“フゥー”の方のラッパだったら良かったかも」と妻は悔しがったが、楽器はすでに決定してしまった。
ということで、無事演奏会は終ったものの、豆腐屋のラッパが宙に浮いてしまった。飾り物になってしまったラッパは、これからどうしようか、いいアイデアが思い浮かばない。
[Shinsui]