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切袴のたたみ方

浄土の風だより【仏教資料集】

 切袴[きりばかま]の着け方は、僧侶は得度やその他の場において学び、着用する機会も多いのであえて掲載する必要は無いと思います。しかし袴のたたみ方については正式に習う場が案外少なく、知らずに自己流で通してみえる方も多いと聞きます。

 そこで私が習った畳み方を以下に紹介します。先生により、また地方により様々違いがあるようですからこの作法を皆様に押し付ける意図はありません。

 基本的な袴のたたみ方

 一般的な[はかま]とほぼ同じ手順で、うしろひも(太いひも)を軸にたたみます。

袴のたたみ方1
:「前ひも」(細長い方のひも)を上にし、[はかま][ひだ]を整える。
袴のたたみ方2
: [すそ]の側から折る。
袴のたたみ方3
:ひもを整えて合わせ、三つ折りにする。
袴のたたみ方4
:両側の「うしろひも」(太い方のひも)を長さを調節して折り、交差させる。
袴のたたみ方5
:一方(写真では向かって左側)の「前ひも」を長さを調節して折り、交差した「うしろひも」の下をくぐらせて上に引き上げる。
袴のたたみ方6
:その「前ひも」を元の側(写真では向かって左側)の方に折る。
袴のたたみ方7
:「うしろひも」の下をくぐらせて上に通す。
袴のたたみ方8
:中央に向かって折る。
袴のたたみ方9
:反対側(写真では向かって右側)の「前ひも」も下げ、
袴のたたみ方10
10:5と同様、交差した「うしろひも」の下を通して上に引き上げる。
袴のたたみ方11
11:6同様、その「前ひも」の元の側(写真では向かって右側)の方に折る。
袴のたたみ方12
12:7同様、「うしろひも」の下をくぐらせて上に通す。
袴のたたみ方13
13:8同様、中央に向かって折り、「うしろひも」と「前ひも」の間にくぐらせて完成。

 


 


 資料

切袴[きりばかま]
 切袴の被着法は、前ひもを先に結んでから、うしろひもを結ぶ。すそは足袋[たび]にふれる程度の長さにし、白衣[はくえ]のすそが見えないように着ける。
 布袍を着けたとき俗袴[ぞくばかま]を着用する場合があるが、着け方は同様である。

浄土真宗本願寺派『法式規範』24頁 「切袴」より


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