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岡本太郎

古今東西の名言

【浄土の風だより】
 


ひとが「あらいいわね」なんて言うのは、
「どうでもいいわね」と言ってるのと同じなんだよ。


人生に命を賭けていないんだ。
だからとかくただの傍観者になってしまう。


人生に命を賭けていないんだ。
だからとかくただの傍観者になってしまう。


他人が笑おうが笑うまいが自分で自分の歌を歌えばいいんだよ。
歌にかぎらず他人の判断ばかりを気にしていては
本当の人間としての責任がもれない。
もし自分がヘマだったら、ああ、おれはヘマだな≠ニ思えばいい。もし弱い人間だたらああ弱いんだなあ≠ナいいじゃないか。


世の中がつまらない、と言うのは、自分がつまらないことなのだ。


自分の限界なんてわからないよ。
どんなに小さくても、未熟でも、
全宇宙をしょって生きているんだ。


文明は、多くのものを失わせた。
失われたものが大きいなら、ならばこそ、
それを十分に穴埋めすることはもちろん、
その悔いと空虚を逆の力に作用させて、
それよりもっとすぐれたものを創る。
そう決意すればなんでもない。


きみはあなた自身を創造していると思いなさい。


人間は自然の中からただ生まれ出てきたものではない。
「人間」は作られるものだ。
人間自身によって。
(だからまた人間の手で壊さなければ、
宇宙に還元されなければならない。)


自分をじっさいそうである以上に見せたがったり、
また見せようとしたり、
あるいは逆に、実力以下に感じて卑屈になってみたり、
また自己防衛本能から安全なカラの中にはいって身をまもるために、
わざと自分を低くみせようとすること、
そこから堕落していくんだよ。


人間は精神が拡がるときと、
とじこもるときが必ずある。
強烈にとじこもりがちな人ほど
逆にひろがるときがくる。


人間の生活は矛盾だらけだ。
それに耐え、そのマイナス面をプラスの面に転化してゆくこと。
それが創ることなんだね。


制約が多いとみんな悩んでいる。
だが、制約があるからこそ、
自分のしたいことを貫くのがほんとうの行動になると思う。


われわれの世界、環境は無限の迷路だ。
だからこそ生きがいがあり、情熱がわく。


むかしの夢によりかかったり、くよくよすることは、
現在を侮辱し、おのれを貧困化することにしかならない。


他人を型にはめ込んでしまわず、自分の生きるふくらみとして、
いつも積極的に見かえせば、思わぬ新鮮な人間像を発見するよ。
誰だってみんな面白い。


駄目なら駄目人間でいいと思って、
駄目なりに自由に、制約を受けないで生きていく。
そうすれば、何か、
見つけられるチャンスがおのずからひらけてくる。
決意するのだ。よし、駄目になってやろう。
そうすると、もりもりっと力がわいてくる。


こんなに弱い、なら弱いまま、
ありのままで進めば逆に勇気が出てくるじゃないか。
もっと平気で、自分自身と対決するんだよ。


いまやっている「実験」。
明日には、価値として残るか残らないか解らない。
それはどうでもいい。



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浄土の風だより(浄土真宗本願寺派 浄風山吹上寺サイト)