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ダンマパダ

(法句経)古今東西の名言

【浄土の風だより】
 


実にこの世においては、怨みに報いるに怨みを以てしたならば、ついに怨みの息むことがない。怨みをすててこそ息む。これは永遠の真理である。


すべての者は暴力におびえる。すべての生きものにとって生命は愛しい。己が身にひきくらべて、殺してはならぬ。殺さしめてはならぬ。


屋根を粗雑に葺いてある家には雨が漏れ入るように、心を修養してないならば、情欲が心に侵入する。


花の香りは風に逆らっては進んで行かない。栴檀もタガラの花もジャスミンもみなそうである。しかし徳のある人々の香りは、風に逆らって進んで行く。徳のある人はすべての方向に薫る。


悪い友と交わるな。卑しい人と交わるな。善い友と交われ。尊い人と交われ。


無益な語句を千たび語るよりも、聞いて心の静まる有益な語句を一つ聞くほうがすぐれている。


戦場において百万人に勝つよりも、唯だ一つの自己に克つ者こそ、じつに最上の勝利者である。


善をなすのを急げ。悪から心を退けよ。善をなすのにのろのろしたら、心は悪事をたのしむ。
人がもしも悪いことをしたならば、それを繰り返すな。悪事を心がけるな。悪がつみ重なるのは苦しみである。
人がもし善いことをしたならば、それを繰り返せ。善いことを心がけよ。善いことがつみ重なるのは楽しみである。


何の笑いがあろうか。何の歓びがあろうか? 世間は常に燃え立っているのに。汝らは暗黒に覆われている。どうして燈明を求めないのか?


学ぶことの少ない人は、牛のように老いる。かれの肉は増えるが、かれの知慧は増えない。


他人に教えるとおりに、自分でも行なえ。自分をよくととのえた人こそ、他人をととのえるであろう。自己は実に制し難い。


すべて悪しきことをなさず、善いことを行ない、自己の心を浄めること。これが諸仏の教えである。


アトゥラよ、これは昔にも言うことであり、いまに始まることでもない。沈黙している者も非難され、多くを語る者も非難され、すこし語る者も非難され、世に避難されない者はいない。


世に母を敬うことは楽しい。また父を敬うことは楽しい。世に修行者を敬うことは楽しい。世にバラモンを敬うことは楽しい。


螺髪を結っているからバラモンなのではない。氏姓によってバラモンなのでもない。生れによってバラモンなのでもない。真実と理法とをまもる人は、安楽である。かれこそ真のバラモンなのである。



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浄土の風だより(浄土真宗本願寺派 浄風山吹上寺サイト)